GitHub Copilot周辺ツールの全体像:何がどこで動いているのか整理する


GitHub Copilotを調べていると、次々と新しい用語が出てきます。

  • Copilot Chat
  • Agent mode
  • MCP Server
  • Copilot Spaces
  • Custom Instructions

「結局、何がどこで動いているの?」と混乱していませんか?

この記事では、GitHub Copilot周辺のツールや機能を動作する場所で分類し、全体像を整理します。


全体像:4つのレイヤーで理解する

GitHub Copilot関連のツールは、以下の4つのレイヤーに分けると理解しやすくなります。

graph TB
    subgraph Layer1["レイヤー1: Copilot本体の機能"]
        Chat[Copilot Chat]
        Edit[Copilot Edits]
        Agent[Agent mode]
        Review[Code Review]
    end

    subgraph Layer2["レイヤー2: VS Code側の拡張"]
        Plan[Plan agent]
        Custom[Custom agents]
        Model[モデル選択]
    end

    subgraph Layer3["レイヤー3: 設定・ガバナンス"]
        Instructions[Custom Instructions]
        Exclusion[Content exclusion]
        Prompt[Prompt files]
    end

    subgraph Layer4["レイヤー4: 外部連携"]
        MCP[MCP Server]
        Claude[Claude Code]
        Codex[OpenAI Codex]
    end

    Layer1 --> Layer2
    Layer2 --> Layer3
    Layer2 --> Layer4

順番に見ていきます。


レイヤー1:Copilot本体の機能

GitHub / Microsoft が提供する、Copilotの中核機能です。

Copilot Chat

対話形式でコードについて質問できます。

  • 「この関数は何をしている?」
  • 「このエラーの原因は?」
  • 「もっと良い書き方はある?」

IDE内でもGitHub.com上でも使えます。

Copilot Edits(Edit mode)

複数ファイルにまたがる編集を指示できます。

  • 変更箇所を提案として表示
  • 一括で適用するか個別に選択可能
  • Agent modeより制御しやすい

Agent mode

自律的にタスクを実行します。

  • ファイルの読み書き
  • ターミナルでのコマンド実行
  • エラーを見て自動修正

「ビルドが通るまで直して」のような指示が可能です。

Copilot code review

PRのレビューを補助します。

  • コードの問題点を指摘
  • 改善案を提案
  • セキュリティ上の懸念を検出

レイヤー2:VS Code側の拡張

VS Codeが提供する、Copilotを活用するための基盤機能です。

Plan agent

実装の計画だけを作成する特化型エージェントです。

  • 変更が必要なファイルを特定
  • 実装手順を提案
  • リスクを洗い出し

計画に納得したら実装に移行できます。

Custom agents

独自のエージェントを定義できます。

  • .github/agents に設定ファイルを配置
  • チームで共有可能
  • 特定のタスクに特化したエージェントを作成

モデル選択

使用するAIモデルを選択できます。

  • Auto(自動選択)
  • 特定のモデルを指定
  • BYOK(自分のAPIキーを使用)

タスクの性質によってモデルを使い分けられます。


レイヤー3:設定・ガバナンス

Copilotの動作を制御し、チームで統一するための機能です。

Custom Instructions

Copilotへの指示をリポジトリ単位で設定できます。

# .github/copilot-instructions.md の例

- TypeScriptを使用すること
- テストは必ず書くこと
- コメントは日本語で書くこと

チーム全員が同じルールでCopilotを使えます。

Content exclusion

Copilotに読ませたくないファイルを指定できます。

  • 機密情報を含むファイル
  • 生成されたファイル
  • ノイズになるファイル

セキュリティとプライバシーの確保に重要です。

Prompt files

よく使うプロンプトをファイルとして保存できます。

  • テンプレート化して再利用
  • チームで共有
  • 品質の標準化

「毎回同じ指示を書く」手間を省けます。


レイヤー4:外部連携

Copilot以外のツールやサービスとの連携です。

MCP Server(Model Context Protocol)

外部ツールをCopilotから呼び出せるようにするプロトコルです。

graph LR
    Copilot[Copilot Chat] --> MCP[MCP Server]
    MCP --> GitHub[GitHub API]
    MCP --> Azure[Azure]
    MCP --> DB[データベース]
    MCP --> Any[その他のツール]

例えば:

  • GitHub MCP Server: Issue/PRの操作
  • Azure MCP Server: Azureリソースの管理
  • Playwright MCP Server: ブラウザ操作

VS Codeの設定(.vscode/mcp.json)で有効化します。

Claude Code / OpenAI Codex

他社のAIエージェントとの連携です。

  • 異なるモデルの視点を得る
  • 特定のタスクに強いエージェントを使う
  • VS Codeから統合的に利用可能

どこから始めるべきか

全部を一度に使う必要はありません。

Step 1: 基本機能だけ使う

まずはレイヤー1の機能から始めます。

  • Copilot Chat で質問する
  • Edit mode で編集を依頼する
  • Agent mode で自律実行させる

これだけでも十分な効果があります。

Step 2: チーム設定を整える

チームで使うなら、レイヤー3を設定します。

  • Custom Instructions でルールを統一
  • Content exclusion で機密を保護
  • Prompt files で品質を標準化

Step 3: 外部連携を追加

必要に応じて、レイヤー4を追加します。

  • GitHub MCP Server でIssue操作を自動化
  • Azure MCP Server でクラウド操作を効率化

まとめ

レイヤー 内容 優先度
1. Copilot本体 Chat, Edit, Agent, Review 最初に使う
2. VS Code拡張 Plan agent, Custom agents 必要に応じて
3. 設定・ガバナンス Instructions, Exclusion, Prompt チームで使うなら必須
4. 外部連携 MCP Server, 他社エージェント 発展的に

全体像を把握しておくと、「今の自分に必要なのはどれか」が判断しやすくなります。

新しい機能が出てきても、「これはどのレイヤーの話か」を考えれば、混乱せずに理解できるはずです。